MYITTAの工房

日々のくらしや手作り、ときどきミャンマー

カテゴリ: ガーデニング

今年のバラの季節は、深い花色に釘付けになり、オデュッセイア、モン・プレジールを庭にお迎えしました。


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色と香りの素晴らしいこと。
ですが、バラの色を目で見たままに写真に撮るのが難しい。

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寝室に飾ると、柔らかなダマスク香が漂ってきて、最高の癒しです。


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庭のライラックが満開になりました。
室内に飾ると、爽やかかつ甘い香りが家中にひろがっています。


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3月19日に蕾が膨らんできたことを喜んで撮った写真(↓)と比べると、三週間位で季節が大きく進んだことを感じます。


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↑3月19日


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↑4月10日


このライラックは、4年くらい前に先代の木がカミキリムシのせいで枯れてしまい、植え直した苗木です。去年はあまり花が多くなかった記憶があるので、やっと充実した木になってきたようです。

先代のライラックの花は、色も香りも濃くてとても気に入っていたのですが、だんだん花が咲かなくなり、やがて元気がなくなり、根本付近の幹に直径8mmから10mmくらいの穴が複数開いているのを見つけたときはショックでした。そういえばその前年あたりに立派な成虫を見かけたことがあったのですが、まさか実害が出るとはピンときていなかったのでした。

実は同じ年にオリーブの木も穴だらけになって枯れてしまったので、知らないうちにかなりの数のカミキリムシの幼虫がいたようです。

二代目のライラックの花は色も香りも淡いと思っていたら、室内に飾るとかなりの香りの存在感でした。
葉の色も明るい黄緑で、癒されます。

ミャンマーのクーデターからもうすぐ2ヵ月。

状況はあっという間に悪化し、過去何年もつづいた穏やかな発展の兆しがあっという間に崩れ去りました。

しばらくの間、民主化に舵をきったかに見えていたのは何だったのか。

私たち家族がヤンゴンに住んだ5、6年前は、希望に満ちすぎてインフレが酷かったけれど、一番平和な時期でした。

我が家の庭ではライラックの蕾が膨らみ、球根が花をつけ始め、これから迎える春本番に向けて助走をつけてるよう。

ミャンマーの春はどこに。

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秋の剪定が適当だったからか、11月が暖かかったからか、まだチラホラとバラが咲いています。

先週あたりからだいぶ寒くなったので、寂しい庭に色があるのが嬉しい。

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ブルーフォーユーの実はオレンジ色に色付いていました。
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季節外れの暖かい11月が続いたと思ったら、今週はだいぶひんやりしてきました。

植えたばかりのレモンの苗木に覆いを被せて冬支度。


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小さな野菜スペースにも覆いをかけて虫除け。

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秋の庭に美しいビロードのようなパンジーが加わりました。
毎年寒くなってくると、薄紫や赤紫系のパンジーやスミレを植えますが、こんなに目を奪われる紫に出会ったのは初めてです。

今年も友人宅で育ったブドウをいただきました。粒が多くて甘くて美味しいこと!

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無農薬でも見事に育っているので、結構強い品種なのかも…?
食べた後のタネを撒いてみようかと思いつきました。

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検索したところ、食べたブドウの種から芽が出たという報告が結構見つかります。

たしかに、アフガニスタンの砂漠地帯やミャンマーの過酷な環境でも、ブドウはよく産出していたことを思い出しました。ブドウって肥料もいらないというし、わりとたくましくて育ちやすいものなのかもしれないです。


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果たして芽がでるものか…
でも、もしも芽が出なかったとしてもいいのです。
この待っているワクワク感が楽しいのですから。

そういえば、いつの頃からか、時間がかかるものに魅力を感じるようになってきました。

たとえ一つでも育ってくれることを祈って!!

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庭のバラが咲き始めました。

5月だけガーデニングが趣味な私にとっては心踊る季節です。

今年は、庭にある10種類のバラのうち、蕾がついた後に一種類だけ枯れてしまいましたが、他の株は順調に蕾をつけてくれました。

そしてもう一つの楽しみは、高校時代に仲良しだった友達から誕生日プレゼントにもらった花瓶です。

ステンドグラス調のなかなか華やかな花瓶、もう25年くらい経ち、アンティークな存在感が出てきました。

今考えると、高校生でこの花瓶を選ぶなんて、なんて大人っぽいセンスの持ち主でしょう。

この花瓶にはバラが一番よく似合うのです。だから、毎年5月はこの思い出の花瓶が一番映える季節でもあります。




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ガーデナーのお友達からチューリップをたくさんいただきました。

広い庭にたくさんの春の花々が咲いた友人の庭はゆめのような美しさ。

今日は飾っていたチューリップの絵を描いて、2度美味しい。

中には、とても香りの良いチューリップも。こんなに香りがある種類もあるとは知りませんでした。

バラの季節にまた遊びに行くのが今から楽しみです。

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先の梅の木ばかりでなく、職場の研究所は緑豊かでとても恵まれた環境です。

1月から3月はあちこちで大きな木の剪定が行われていましたが、駐車場脇のカエデの大も写真のように大胆にカットされていました。

が、晴れた日なのに木のあちこちから水滴がポタポタ。よく見てみると、切られた幹から樹液がたくさん落ちていたのです。それを目当てにムクドリのような鳥も来ていました。

これはまさにメイプルシロップ⁉︎こんなに樹液が出る木だったのかとおどろきました。

毎日植物達から発見と癒しのある環境で、贅沢なことです。

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職場から毎日見える梅の木。まだ寒かった3月上旬にこんなに満開でした。春を一番先に伝えてくれる木です。

季節の移ろいというのが日本の魅力と感じてやまないこの数年。寒さに飽きた頃に春を告げる梅の木を改めて見直してしまいました。

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夕焼けもきれいでした。


去年もたわわに実がなって、たくさんの楽しみをくれる木でもあります。

今まで梅は和風と思ってあまり庭の木としては興味がなかったのですが、こんなにステキな木だったのかと再発見。

今年からはまた自宅で梅干しを作ろうと思っていたので、将来のために自宅にも梅の木を植えることにしました。やっぱり梅干しには南高梅!

南高梅は自家受粉は難しいそうなので、受粉樹として小粒南高も植えました。まだ地面に棒が刺さってるだけみたいな苗です。

実がつくにはかなり長いこと待たなければならないそうですが、10年後の楽しみを今準備するつもりで。

ヤンゴンに来てはや3ヶ月。かねてより気になっていた園芸店にやっと足を運ぶことができました。ガーデニングに関心のない主人に、美味しい野菜を作りたいからと口説いて連れて行ってもらいました。最初は土やコンテナを買うので、やっぱり男手が必要😁

ヤンゴン有数の園芸マーケットは、カンドジー湖の北西側、日本大使館の向かいのエリアにあります。

品揃えは、鉢植え用の花から植木、観葉植物、関連グッズなどなど多数。ランやミニバラ、果樹などもちらほらありました。

この日の私の目的は野菜の苗だったのですが、案内されたのは随分裏手のほうの苗屋さん。豆科の野菜、トマト、ナス、パパイヤの苗などがあり、今回はトマトとナスの苗、土をゲット。

他の店でジャスミン、バラ、サクーパンと呼ばれるこちらでよく見る花木、いくつかの野菜の種と植木鉢などを購入。バラはミニバラが多いなか、大きめの花がさくバラの苗はタイからの輸入ものだそう。

今回は子供や親類が一緒だったのでじっくりゆっくり回れませんでしたが、掘り出し物もありそうな予感がするので、またゆっくり来るぞーと一人決意。

帰宅後、娘と自宅の狭い庭にミニ園芸コーナーを作りました。葉物野菜やハーブの種をコンテナに蒔いたり、娘はこういった作業の手伝いが大好き。暑い中、よく活躍してくれました。

夕方には、殺風景だった玄関前のスペースが見違えるようになりました。久しぶりのガーデニングに大満足。夜はキャンドルを持ち出して庭のテーブルでお茶も楽しみました。

この暑い気候でうまく育つのかわかりませんが、しばし奮闘してみようと思います。

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バラのアロマオイルの中でも最高峰といわれるローズオットーの原料となるカザンリク。
昨年入手した苗が待ちに待った花をつけました。

強香というわけでもないのですが、軽やかで繊細、かつ高貴な感じの香りが咲き始めによく香ります。
そしてこのカザンリク、若々しい黄緑色の葉のほうも、軽くこするといい香りがするのです。

ローズオットー産地のブルガリアでは、このバラがたくさん植えられたバラの谷とよばれるところで
ローズのアロマオイルのために朝一番の花が摘まれるそうです。
谷一面この香りというのはどんなものでしょう。香りは体験しないと想像するのは難しいものです。

我が家の咲き終わった花はポプリにして、大切に長く楽しみたいと思います。


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我が家の庭のバラで一番好きなピエール・ド・ロンサールも咲き始めました。
香りは控えめですが、玄関の柱につるをまきつけて、よく目に触れる位置にあるためか、あまり虫や病気に悩まされることもなく、今年も元気で可憐です。

そしてアガパンサスもなかなかステキ。リビングに1本だけ飾りました。
繊細な花は外で見るよりも、部屋で眺めるほうが感動的かもしれません。

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寒くなってから、すっかり風邪をひきやすくなっていました。風邪薬ばかり飲んでいたとき、ゆずしょうが酒がのどにいいと聞いて、ホワイトリカーに漬けて自作してみました。

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これを機に、かねてから興味のあったハーブチンキも作りたくなり、ラベンダーのウォッカ漬けをつくりました。精製水とエタノール、グリセリンを加えてヘアミストやペットの足拭きなどに大活躍!

ミツロウとホホバ油、グリセリンにラベンダーチンキと精油を加えたハンドクリームも、期待以上の使い心地です。

ワンちゃんのトイレ周りのお掃除には、エタノールとクエン酸に、ラベンダー精油とユーカリ精油を混ぜたスプレーを作り、お掃除のたびに良い香りに癒される贅沢!

お掃除用には、ラベンダービネガーとローズマリービネガーも熟成中です。

先日は、ラベンダーとサイプレスの精油を加えた石けんつくりにも初挑戦しました。

気付けば忙しい12月もおわりです。手作りアロマ生活で、今年は楽しいお掃除に目覚めました。

来年は、ミャンマーの自然コスメの【タナカ】をハーブのように活用できないか研究してみたいと思います。

やっと涼しくなり、朝晩は寒いくらいの今日この頃。
昨年から育てている鉢植えのブドウと姫リンゴも深く色づきました。収穫のタイミングがわからなくて眺めているうちに、一部痛み始めてしまったので、収穫することにしました。

ブドウはマスカットベリーAという品種の2年生です。実った大きさはデラウェアと巨峰の中間くらいの微妙なサイズですが、6房なりました。玄関近くにあったため、主人が出かける際にもぎって食べていたりして、すこしずつ減っていきました。種がありますが、お味はなかなかのもので、娘も喜んで食べてくれました。

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姫リンゴはアルプス乙女という品種の2年生。先日の台風にもめげず、10個実りました。
こちらも十分な甘さと酸味のきいた美味しさで、大満足でした!

ろくに手入れも肥料もやらないずぼらな育て方にしては美味しくできてびっくり。
実のなる植物はほんとうに楽しいです。
植物たちに感謝して、来年はもう少し手入れを頑張ろうと思うのでした。

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学生時代、ごく短い期間でしたが、オックスフォード大のガーデナーのお宅にホームステイをしたことがあります。
90年代でしたので、まだ今ほどガーデニングブームもなく、私の母が自宅で勤しむ園芸以上の知識もなかった私が、ガーデナーのお宅にホームステイできたというのは、今思えばとてもラッキーなことでした。

そのお宅はオックスフォード中心部に近い古いコテージで、代々オックスフォード大のガーデナーが住んできた家だといいます。お父さんはオックスフォード大の複数のカレッジを担当するガーデナーで、奥さんはてきぱきと仕事と家事をこなすワーキングマザー。10の娘さんと4歳の男の子がいて、小さなコテージは、私もいれるといっぱいでした。

初日にざっくりと家庭内のルールを説明されると、それぞれ仕事に学校に皆出かけて行ってしまいます。あまり英語が得意でなかった私は、必要最低限の会話でも気後れして、自分から積極的に家族とコミュニケーションをとることもできませんでした。それでも、生まれて初めての海外家庭での生活は、いろいろなことを学ばせてもらいました。

ホームステイの学生を受け入れているのに、日中誰も家にいないことも驚きました。子供が二人いるワーキングマザーは、それだけでも忙しいのに、どうしてホームステイの受け入れをしているのだろうと。お母さんによると、だからこそ、子供に小さいうちから家の中でもきちんと片づけたり、意味のあるルールを守ったり、多様な価値観に触れる機会をつくることが大切だと考えているのだそうです。

10歳の娘は、外国人の私を見ても全く人見知りしませんし、毎回お風呂の後にバスタブをきちんと掃除して出てくる習慣も身についています。去年、何か考えさせられるエピソードがあったとかで、家族で彼女一人がベジタリアンになったのですが、両親は自分で考えて決めたことだから、と彼女だけに別の食事を用意していました。はっきりと意見を言う娘の姿に、最初は少し生意気に見えたものでしたが、子供に自立を促し、大人と同様に意見を尊重する教育に、日本の教育とは大きく異なるものを感じました。

ガーデナーのお父さんは、日中も仕事の合間にちょこちょこ家に戻ってきます。ときどき、私を庭に誘ってくれました。3月だったので、まだコートを着込んでも寒く、どんよりとした日が多かったのですが、私にとっては、はじめてのイングリッシュガーデンの体験でした。

穏やかで口数の少ないお父さんが、庭の説明となると明るくよくしゃべるのです。この庭はブルーの花ばかりを集めたブルーガーデンで、僕はここが一番気に入っている、この部分は僕の担当になってから新しく花壇にしたエリアだ、ここは大学の宿舎の庭だから、白い花ばかりを集めてみた・・・などなど。

広い公園のようなカレッジの庭から庭へ、一般の人は通り抜けできない柵やゲートを越える、庭師専用ルートを通って案内してくれるのでした。とあるカレッジでは、ここにそんな入口が・・・!と思われるようなところから重厚なチャペルの2階のメンテナンス用通路に入って、ステンドグラスの窓沿いに並ぶ鉢植えの植物に水をやって回ったり・・・。大学で園芸を学んだお父さんは、知識の一環として、日本の庭についても知っていて、ときおり比較しながら説明してくれました。

大学に専用のガーデナーが何人も住み込んでいるなんて、さすが英国と驚いたり、大学内のそれぞれのカレッジに歴史あるチャペルがあるというのも、キリスト教国ならではと感心したり。歴史ある建物を素晴らしく手入れの行き届いた庭が囲むその雰囲気は、最高の教育環境にほかなりません。あまりにも絵のように完璧なその景観が、このガーデナーのお父さんのおかげで生き生きとしたストーリーのある世界を見せてくれるようになったのでした。植物を愛するお父さんの職人気質な姿には、国籍を超えて、何かにうちこむ人への親近感も感じました。

今ようやく自分の家の庭を少しだけ手入れするようになって、ふとあのオックスフォードのお父さんのと廻った庭のことを思い出します。



ヤンゴンに滞在するとき、必ず泊ってしまうホテルがある。ヤンゴンのカンドジー湖に面するミャンマーの伝統的な木造建築様式のこのホテルは、都市の中にありながら、屈強なチーク材をふんだんに使った建物と、熱帯的な植物に満ちたガーデンが魅力的なリゾートホテルの趣がある。これまでに、経営者が変わったりすると、インテリアやサービスのクオリティが変わったりして、多少がっかりすることもあった。それでも、今回もまた、ついこのホテルを選んでしまった。

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車寄せがあるホテルの正面玄関に到着すると、まず出迎えてくれるのは大きなチーク材を組んだエントランス。茶を帯びた朱色に塗装されたその巨大な木柱列は、まるで鳥居のトンネルへ導かれるようで懐かしささえ感じる。ロビーの奥には高い吹き抜け天井の心地よい空間がひろがり、金に塗装された彫刻や巨大な漆の坪、豪華な伝統家具やインテリアが配置されている。以前は、欧風のファブリックがあしらわれ、よりコロニアルなインテリアだったと記憶しているが、現在の経営者になってからは、よりミャンマー王朝風を意識してのことだろうか、すべてファブリックが赤い色に統一されてしまったのだが、いまいち残念な雰囲気になった。

部屋はゆったりとしたこげ茶とベージュを基調に、木製のインテリアや彫刻が配された落ち着いたリゾート風。湖に面した部屋の窓際には、庭に棲みつくリスが走り回る様子が見られて、子供は大喜びだった。

そして何より私のお気に入りは、湖に面した広い庭。熱帯植物園のような巨大な植物たちの合間に、ところどころウッドデッキや東屋が配置されていて、その時の気分にあわせてお気に入りのスペースが見つかる。

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まず娘と向かったのは、湖に突き出て作られたウッドデッキスペース。緑にかこまれた太鼓橋のようなパーゴラ付きの細い木製の通路を抜けると、その先には6台ほどの深い背もたれのあるデッキチェアが置かれた隠れ家的な空間が。ふと見ると、一番湖側の前のイスに庭係だろうか、従業員の若い男性がくつろいで座っていた。私たちを見るとあわててその場を後にしたけれど。湖をわたる風が吹き抜けるそのスペースは、時を忘れて過ごせる、何しろ心地よい隠れ家なのだ。

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朝食用のレストランの前の庭もすてきだ。レストランには外の席もあるので、私たちは必ずそこで朝食をとる。鳥の声の響く巨大な熱帯植物を見上げながらの朝食は格別。ただし、残り物を狙うカラス達には気をつけなければいけない。見張りを誰か置かないと、ビュッフェに次の皿をとりに行っている間に、テーブルの上はめちゃくちゃにされてしまうのだ。

朝食の後は庭を散歩する。小路の先には様々な庭や池、広いデッキスペースなど、探索の場が尽きない。

こうして庭好きの私は、また次もこのホテルを予約してしまうことだろう。

去年の夏は水やりが大変だったでの、今年の庭の植物はなるべく地植えにしていますが、鉢ものも少しあります。なかでもお気に入りは、父の陶芸作品の小鉢達。色や模様がちょっと珍しい作品を拝借しています。前に紹介したパイナップルの青い鉢も父の作品です。

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他に、動物の仲間も。ウサギ、カモ、ハリネズミなどがいます。樹脂製ですが、本物のような存在感。
道行く子供たちが指さして通ってゆくのが楽しくて、これからも増えてしまいそうです。

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今年の我が家のグリーンカーテンは千成ヒョウタンとミニカボチャ。
6月に植えて以来、今年の夏は忙しかったのと、足を骨折してしまったのとで、全く管理をサボっておりました。きちんと受粉をしてあげなかった為か、8月現在、何と、千成ヒョウタンが一つも成っていません。父が毎朝受粉させていたという実家のヒョウタンは、その名の通り千成状態です。去年のゴーヤーは放任でもかなり実がなったので、甘くみておりました。いくら目的がグリーンカーテンとはいえ、実が一つもならないのは寂しい限りです。

ミニカボチャのほうは、植え付けが遅かったので、やっと花が咲きだしたところ。まだ雌花が咲いていないので、毎朝チェックして待ち構えています。

カボチャはもう一種、赤ずきんという大きなオレンジ色の品種も地植えしていました。今年は、ハロウィンかぼちゃを自前で作ってみたかったのです。

こちらもずっと受粉のチャンスを逃していたのですが、先日やっと雌花を二つ受粉させることに成功し、少しずつ実が大きくなり始めました。失敗続きだったので、この小さな成功の感動はひとしおです。
無事に育ってくれますように。

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小さな庭で楽しんでいるガーデニングにもアジアの雰囲気を取り込みたいと思っているのですが、気候が違いますから、これはなかなか難しいものです。自然な雰囲気とハーブが好きなので、憧れはコロニアル風や、イギリスのコテージガーデン、南仏プロバンス、地中海風などなど、たくさんありますが、結局、なりゆきにまかせた、好きなものを集めた庭になっています。

我が家で初めての外来植物といえば、10年近く前に、ヨルダンで遺跡近くに住む子供からもらった、小ぶりの玉ねぎほどの大きさの球根でした。鉢植えにしてみたところ、枯れることなく毎年葉は伸びるのですが、花が咲くわけでもなく、何という名前の植物なのかもわかりません。やはり日本の気候では現状維持が限界なのでしょうか。

今年はパパイヤを植えてみましたが、土が合わなかったのか、1か月ほどで枯れてしまいました。

現在生き残っている南国らしい植物といえば、パイナップルでしょうか。5月頃、食べたあとのパイナップルを挿し木用の土に植えてみたところ、どうも根付いたようです。現在、中央に新しい葉も出てきていますが、果たして成長してくれるでしょうか・・・

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メティッラーで毎回泊っているコテージタイプのホテルでは、目下ガーデンの整備中らしく、あちこちで大きな樹木を植えこむ作業中でした。私たちが泊ったコテージのテラスの外には、既に大きくなったバナナの並木道が。

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観賞用なのだと思いますが、あまり大きいので、コテージのテラスが暗くなるほど。
娘は目ざとくも、葉の間からバナナの実がなるのを見つけて大喜びです。
バナナは、その花(?)もとても大きくて紫色の不思議な形をしています。

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この花弁のようなものが一枚、また一枚と上に開いて、その間に詰まった小さなバナナの房が育っていくようです。見れば見るほど、なんとも大胆でトロピカルな姿です!次に来るときには、この庭がどうなっているのか楽しみです。

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