MYITTAの工房

日々のくらしや手作り、ときどきミャンマー

カテゴリ: ミャンマーの工芸品

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かつてのビルマシルクの情報を教えてくれるお気に入りの本があります。

1901年にビルマ政府から発行された英語の本です。著者はJ.P.Hardimanという方です。

当時のビルマでのシルク産業についてまとめられていて、カイコの育成から糸の作り方、機織り機の様子、代表的な装飾紋様、値段などが紹介されています。

ところどころ、水彩画のような絵があるのですが、これがとても味があります。

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代表的な織紋様も描かれています。

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この本はハードカバーですが、恐らく最版か、ミャンマーによくあるコピー製本版だと思います。

でも古き良き時代の雰囲気に癒される一冊となっていて、まだ熟読は出来ていませんが、時折手にとり楽しんでいます。



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このあいだの休日、久しぶりに家族でシュエダゴンパコダに行きました。娘の楽しみはもちろん参道の階段脇にあるおもちゃ屋さんです。実は私も、ですが。

いつも探してしまうのは、お気に入りのミャンマーおもちゃ、サクゥヨウ(訳して紙製の人形?)です。張り子の動物たちは、一つ一つ表情が違っていて、ほんとにかわいいのです。

お土産にもいいので、買ってもすぐにあげてしまったりして、しょっ中買い足しています。

小さいほうは一つ500チャットだったので、ついつい複数購入。

外国人向けのおしゃれなお土産屋さんだと、もっと小さいのが3000チャットとかで売られているから、やっぱりここはお買い得!

木と牛の皮でできた太鼓のおもちゃ、馬車のおもちゃなど合計しても6000チャット!!

ちなみに、大きい牛&キリンは以前バゴーの縁日で買いましたが、娘が座って遊べるくらい大きいのに5000チャットくらいでした。




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ミャンマー衣装のブラウスのボタン部分によく使われる紐結び装飾に、花モチーフのものがあります。ミャンマー語でパン トウ デー〔花編み〕というこの花飾りは一つ一つ手作りのため、手芸パーツとしてはヤンゴンでもなかなか高いのです。

それを嘆いていたら、メティラーに住む親類がパントウデーを作れるという情報が!そのおばあちゃんは、伝統の手仕事を前から人に教えたがっているのですが、若い人は誰もやりたがらないと残念がっているというのです。そこで早速その手仕事を教えてもらいに行きました。

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65歳でも快活で芯の強い眼差しのおばあちゃん。挨拶も早々にすぐに作業が始まり、手仕事好きな者同士、言葉の壁も暑さも忘れて熱中しました。

まずは紐作り。生地の目に対し45度斜めに細長くカットした布にミシンをかけて裏返し、細い紐を作るのは、くるみボタンをとめるときのループ紐の作り方と同じです。

この紐を使って、花飾りを花びら一枚づつ針と糸で留めながら形作っていきます。花びらは一重から三重、数は5、6枚が美しいのだそう。菊やジャスミン、バラ、葉などの作り方を教わりました。

少し難しいのは、ボタンになるボール状の部分の結び方。先端がかなり長めのピンセットのような道具を使い、結びながら締めながら玉を作っていきます。これは日本のオリエンタル紐飾りの作り方の本にも出ているかもしれません。

おばあちゃんはテイラーから頼まれ、依頼されたブラウスの共布を使ってパントウデーを作り、縫い付けて仕上げています。年々作れる人が減り、今パントウデーが作れるのはメティラーではこのおばあちゃんだけになったそう。もったいない!
次回もまた違うテクニックを習う約束をしました。

毎回一点物のデザインが出来上がる楽しみ。ボタン飾り以外にもいろいろと応用できそうです。

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おばあちゃんのミシンコーナー。雑貨がいろいろあって楽しい。



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ヤンゴンに来てから、ミャンマー人の主人の知人や親戚、一緒に住んでいる姪などを通じて、ヤンゴンのいまどきの若者の価値観を垣間見る機会が増えました。

Facebookには韓国ファッションに身を固めてポーズをつけた自撮り写真が多いこと!結構ナルシストが多い⁉︎

日本の服はクオリティはいいのだろうけれど、シンプルすぎ、地味すぎてとても着れないのだそう。少し前までは喜ばれていたのに…!

地方出身者が地元に帰るときには、レーダンあたりで最新のファッションを兄弟達にお土産に買っていくのだそう。

とはいえ、依然ロンジーも女子には人気です。伝統的なロンジーの生地にも流行や最新のデザインといったものがあるらしく…選び方にはこだわりが。

長身でスタイルが良くオシャレな姪は、数ある布地のなかからとても斬新なパターンのロンジーの生地を選びます。次にそのロンジーに合うロンジー用ブラウスの生地を探して歩きます。無地の布でも厚みや微妙な濃淡にこだわらなければならないので、ハシゴする店の数は5,6件でも足りません。さらに、ボタンや飾りなどの専門店で合うものを選びます。ロンジーは必ず体にぴったりフィットじゃないとダメだそうで、縫製は絶対にテイラーで。

私も最近は影響を受けて、だんだんロンジーのセットアップにこだわる気持ちがわかるようになってきました。

最近は、伝統的なパターンを少し大胆にアレンジしたようなデザインのリバイバルも若者の間で流行っているのだそう。これなら外国人にも似合います。

やはりロンジーは気候にもあっていて、その便利さを再認識する今日この頃。積極的に楽しみたいものです。

ミャンマー人の親戚や友人から、ロンジーの布をいただくことがよくあります。前回メティラーに行った際には、なぜか緑系の色柄の布ばかりあちこちからいただきました。

そんな風にしてたまっていく布たちを使って、私はよくいろんなものを作ります。布をいただくと、色柄を眺めて、これはクッションにとか、これはランチョンマット、これはバッグと考えるのが楽しみです。

ロンジーの布は2ヤードくらいなので、ワンピースを作っても余ります。先日はワンピとお揃いのバッグを作ったり。

張りと光沢のあるワインレッドの布は、気に入りすぎて使い道を相当迷いましたが、クラッチバッグとPCケースを作りました。キルティング地を重ねて厚みとクッション性をもたせています。

厚みのあるテキスタイルはインテリアクロスとしてもたくさんの使い道があり、楽しみが尽きません。

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今日は手芸パーツを買うつもりでボージョーマーケットに行ったものの、ついつい衝動買い。お土産にもなるし…と言い訳するも、結局自宅用になる予感。

ナガのテキスタイルは白地に黒と赤糸で幾何学模様のものと遭遇。ちょうど欲しかった色あいなので、帰宅後さっそく大型クッションカバーを二つ作りました。

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他にもナガのテキスタイル地のバッグ赤系と、これまた探していたモノトーンのと二つ、迷ったので一つは妹にあげるべく両方ゲット。

今日は木製品にも目が行き、黒檀のスプーン・フォークやローズウッドの櫛、鍋敷きなどもお土産用に購入。これらの木製品はバゴー産だそうです。ヤンゴンからも近いので、工房を見に行ってみたいものです。

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買う予定のなかったビーズの小さなポーチも色あいに一目惚れしてついつい購入。立体刺繍ものはマンダレーでつくっているのだそう。

生地屋街で無地の布ばかり探していると、無地のシルクもけっこう見かけました。値段は1ヤード6000チャットから12000チャットまで、店によりけりでしたが、タイや韓国からの輸入ものでした。ミャンマー産のシルクは生産量が少ないので納得ですが、やはりできればミャンマー産が欲しいと思ってしまいます。

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ともあれ、今日は朝9時半頃から行ったので、まだ駐車場も確保しやすく、最初の客だからと気前よくまけてくれるし、気持ちよく買い物できました。朝はおすすめです。続きを読む

以前ミャンマーの友人からいただいたきれいな刺繍のあるロンジー用の布。
淡い光沢のある生地で、花柄の刺繍がとても上品でエレガント。

どう活かそうかずっと迷っていましたが、ワンピースを作ってみました。

肌色とグラデーションになるので、カーディガンやジャケットとも
あわせやすそうな一枚になりました。

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↓刺繍部分を拡大
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リビングに入ってすぐ正面に見えるピアノの上には、ミャンマーの織物の上に塔型の漆器を飾っています。
その上の正方形の時計は、私が高学生のころに作ったモザイクです。
ソファーの上の壁面の3つの額は、色鮮やかなミャンマー漆器の表面のディテールを拡大してフレームにおさめたもの。

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和室の一画はミャンマーの本を集めたコーナー。
上の木彫もミャンマーのチーク彫です。
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ミャンマーの漆器や木彫、織物など、大切に持参したお気に入りの工芸品を、我が家では部屋のあちこちに飾って日々楽しんでいます。

玄関の棚には漆器の箱を置いて小物入れとして活用したり、伝統工芸の人形を飾っています。
玄関マットにしているのはウズベキスタンから持参したキリム、
左の陶器は父の作品で、奥の額は彫刻家の義弟の作品です。


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棚の上に飾っているモザイクパネルは美術史の研究をしている友人の手作りで、
むかし結婚祝いにいただいたもの。

どれも個性的で私にとって思い入れのある品々です。

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ミャンマーのビーズ刺繍のタペストリーです。
その気の遠くなるような手仕事。ビーズ刺繍の技術はもともとインドからもたらされたようですが、ミャンマーのものは色合いも落ち着いていて、細かさも際立っています。

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これらは我が家に飾っているチークの木彫りの壁掛けです。土産物用に作られた手頃な作品ですが、堅いチークですので、彫刻にはなかなか手のかかるものです。

ミャンマーでは、家具ばかりでなく、寺院や宮殿などの建築への木彫による装飾が盛んに行われてきました。堅固で長持ちする良質のチーク材を多く産出する国ですので、チーク材による木彫装飾は当たり前のようになっていますが、極めて優れた手仕事による伝統技術の一つです。
この伝統の技を大切にまもっていってほしいものです。

ヤンゴンの国立博物館のミュージアムショップで見つけたコットン製のブランケットです。
畳一畳ほどの大きさで、コットンなのでラグにもなりそうなしっかりとした手触り。
こんなにシックな赤いデザインはあまり見たことがなかったので、気に入ってしまいました。
確か、カレン族のものだと聞きました。
ロンジーの布もそうなのですが、私が気に入ってしまうのは、どうもカレンのデザインが多いようです。

写真 (1)

ミャンマー南部、ベンガル湾に面した半島部の海岸は、知られざる真珠の産地です。日本の某大手真珠メーカーもこの地に養殖場をもっています。南海真珠として販売されるその真珠は、白ばかりでなく、シャンパンイエローや淡いピンク、グレーなど、様々な色があり、大粒のものが多いことも特徴です。温かみのある大粒の南海真珠は、なんともおおらかな高貴さを漂わせています。

高い値段で取引される形が真円に近い真珠は、ほとんど海外で売られてしまうので、ミャンマー国内に流通する真珠の多くは、多少色や形にばらつきのある愛嬌のあるものばかりです。日本の高級店に並ぶ真珠のような近寄りがたいほどの高貴さではありませんが、淡い色合いのなかに清楚な美しさがあります。真珠とエスニックなシルバーのビーズを組み合わせて作られたアクセサリーなども、この土地ならではのセンスで何とも魅力的です。

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以前、ミャンマーの友人から頂いた白い真珠のセレモニーネックレスは、少しつぶれたお団子型の粒を連ねて作られていました。形が少し違うだけなのに、なんだか、これまでのパールネックレスのイメージと違っていて、なんともふくよかなのです。おおらかなお国柄が出ているように感じます。

マンダレーやパガンの特産品である漆の工芸品。なかでも、どうしても目を奪われてしまうのが、蒟醤(きんま)細工による漆の器たちです。濃い地の色に、朱などの鮮やかな色で隙間を埋め尽くすように刻まれた線画は、気の遠くなるような手仕事による逸品です。

作り方を大雑把にいうと、まず細い竹を巻いてつくった素地に、幾重にも漆を重ねます。黒い漆の表面に溝を掘るように線画を刻み、そこに色を埋め込んでゆくのですが、この工程を色の数だけ繰り返すのです。埋め込まれる色には朱や緑、青など様々。現代のバガンの漆学校の作品では、かなり鮮やかな色を多色使いした作品もありましたが、個人的には黒地に朱色のみで作られたものが好きで、我が家にはこれがたくさんあります。

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蒟醤技法の歴史は相当旧く、パガン時代には遡れるでしょう。なんと室町時代には日本にももたらされ、現在日本では、香川県の重要無形文化財として、さらに洗練された技となって息づいています。ミャンマー人でもそんな誇るべき歴史を知らない人が多いようですから、もったいないことです。はるか昔の人とモノと技術の交流に思いを馳せて、感銘を受けずにはいられません。

ミャンマーを代表するシルク織物の産地アマラプラでは、100のシャトルで織るものを意味するルンタヤと呼ばれる、波模様や花の模様をあしらった織物が有名です。

その名の通り、さまざまな色や模様を実現するために、たくさんのシャトルを並べて、手作業で模様が織られています。

かつて宮廷衣装用に培われてきたこの織物は、現在では結婚式や正装用の衣装に使われています。

伝統的な波の模様や花の模様のほかに、現在ではそれらをアレンジしたさまざまな色とデザインが作られていますが、最近では、光る素材が人気とのことで、銀糸を織り込んだり、ラメで縁取りをした華やかなデザインのものも多いそうです。

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先日は、ミャンマーの絹織物の産地として最も有名なアマラプラに足をのばし、知人の紹介で、絹織物の工場を何件か見学させてもらいました。

木製の伝統的な機織り機がリズミカルに大きな音をたてる工場では、若い女性から年配の男性まで、さまざまな人が分業で作業を進めていました。

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糸束を糸巻きに巻きなおす人、ひたすらもくもくと下地となる生地を織る人、模様部分を織り込む作業をする人などなど。

DSC_0078 (2)百のシャトルで織るものを意味するルンタヤと呼ばれる伝統的な意匠には、本当にたくさんのシャトルが使われていました。

幅およそ107センチくらい、長さは2m前後の、女性用ロンジー一枚の模様を織り込む作業には、2人がペアになっておよそ1カ月を要する手間のかかりようです。

もちろん、模様を機械で織り込んだ布もありますが、裏を返してみれば、その仕上がりの美しさに、手織りの模様織りの良さがすぐにわかります。

ルンタヤ模様のシルクの布は、現地でも、機械織りでも1枚日本円でおよそ3千円から、手織りでは8千円から3万円くらいします。値段は、織りのきめ細かさやなめらかさ、張りの強さ、模様の細かさや色数などから判断されています。

なかなか高価なものですが、手間を考えれば納得ですね。

DSC_0014ミャンマーでは、食器や物入れなど、多くの見事な漆の工芸品があります。

ミャンマー語でyunと呼ばれるこれらの漆工芸の歴史はバガン王朝の頃にまで遡るといわれます。

シンプルな黒や朱色の単色のものから、青や朱、緑、黄色などの色が埋め込まれた細かい装飾のあるもの、立体的な模様や金彩のある華やかなものまで、色や種類は用途や地域により、さまざまです。

本体には、竹や木材が用いられ、その上に幾重にも漆を重ねて作られています。

ここでは、我が家にある品について紹介します。


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左のものは、ミャンマーの漆を代表する壺状の器。ご飯を入れるためのもので、上の塔状の部分が蓋になっている。













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上はやはりご飯などを何種類か入れるためのもので、中に何枚かの皿が収納されている。表面の装飾の一部は、立体的なモデリングが施された手の込んだ作品。


DSC_0047左の筒状のものは、書面を運ぶ際に巻物状に収納した入れ物。



DSC_0036竹をくりぬいて作られており、写真のように、端部が蓋となっている。












DSC_0033左は硯箱のような方形の箱。










女性用のロンジーであるタメインの布には、さまざまな色や模様がある。生地は、伝統的なシルクやコットンのほかに、最近では化繊も少なくないが、国土の大半はなんといっても暑いお国柄、コットンが主流だ。女性たちは気に入った布を選んで服を仕立ててもらい、おしゃれを楽しむ。既製品はほとんどないので、通常オーダーメードになる。

固有の伝統をまもる国境周辺の少数民族の布は別として(民族調という意味ではこちらのほうが関心がもたれやすいが)、マンダレーやヤンゴンなど、大都市の布のマーケットでは、プリントものやタイからの影響の強い模様の布などもあり、さらに毎年流行の新柄も売り出される。

上下お揃いの伝統的なお洒落着では、コットンの布地にかわいらしい花やひし形の模様が織り込まれているものが多い。

このような模様は、模様の部分の横糸に模様の色の糸を足して織っている。上下一着分の布地ごとにつくられる一反の布には、あらかじめブラウス用とスカート用の模様が織り分けられており、タメインの正面にもっとも華やかな模様がくるようにデザインされている。

とはいえ、大きな都市では、若者はジーンズにTシャツといういでたちが主流になりつつある。顔立ちがミャンマー人そっくりな私が、主人の実家であつらえてもらったビルマ服を着て生地のマーケットをうろつくと、よく地方から来た生地のバイヤーと間違われ、今年はこの模様が流行よ、あなたどこから出てきたの、とビルマ語で声をかけられる。


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DSC_0079ミャンマーの幾何学模様の刺繍をアクセントにしたルームシューズをつくりました。

ナチュラルな麻布の地に、ターコイズブルーの刺繍が映えます。お揃いで携帯用のポーチも。

シンプルながらもアジアンな雰囲気が楽しめるデザインで、子どもの行事でのおでかけや、飛行機の機内など旅行のシーンで、ちょっと心ときめく携帯スリッパとしても活躍してくれます。色違いもあります。

材料:麻、コットン、ビニールクロス(底布)、皮紐、木製ビーズ
スリッパサイズ:26cm ×10cm
 


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布を使ったミャンマー(ビルマ)の工芸品の中でも際立つのが、シュエジードー。'金の糸で縫う'を意味するシュエジードーは、ベルベットの地に、ビーズやスパンコール、金糸、銀糸を使い、立体的な刺繍やアップリケを施し、模様や図像を表現する。

シュエジードーの技法で作られたものとしては、カラガと呼ばれるタペストリーが有名で、その歴史は17世紀にもさかのぼる。伝統的に寺院におさめられたカラガは、仏教説話をモチーフにしたものが多かった。

ほかにも、宮廷や人形芝居の衣装にもシュエジードーの技術が用いられてきた。

制作に大変な根気を要するシュエジードーは、英国支配以降に次第に廃れていったが、20世紀後半になって再興される。

現在では、マンダレー近郊で生産され、服用の布やタペストリーのほか、バッグや小物入れ、財布など土産物としても大変人気がある。

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ミャンマー人の伝統的な服であるロンジーは、シンプルな筒型の布地でできた巻きスカートのようなものである。

男性が着用しているロンジーは、かならずお腹あたりに丸い塊ができる着方をしている。これを見て、どんな巻き方をしているのかと興味をもつ人が多いらしい。

そこで、ここでは、男性用のロンジー(パソー)の巻き方について紹介する。 (女性用についてはこちら

 ,泙此筒状のロンジーをはき、手で左右の布の両脇をもつ。このとき、手の位置は体の真横よりやや前側にする。位置が決まったら、布の端をしっかりにぎる。

◆,弔に、左右の布の両端をお腹の前で重ね合わせる。ギュッと強く引き締めながら素早く手を動かすのが、ずり落ちないようにするためのポイント。

 布の両端を1回結ぶ。(ここでさらに両端をねじる人もいる)

ぁ_実Δ暴个辛曚涼爾鮠紊忙ち上げ、お腹と布の間にぎゅっと押し込む。

ァ‐紊暴个燭發Π貶の布の端をお好みで丸く形を整えてできあがり。


ロンジーはき方(男性用)


かつて宮廷衣装や結婚式などの正装用に盛んに用いられたシルクだが、最近は生産が減少している。コットンの織物生産に転向したり、化繊の大量生産化の傾向にあるらしい。

現在もシルクの生産を続けているのは、おもにマンダレー近郊のアマラプラ、インレー湖近郊など。このうち、アマラプラは生産の中心である。

その代表的な模様は、波状の模様が水平に並ぶルンタヤ・チェイ(lun-taya acheik)。ビルマ語でルンタヤは「100のシャトルで織る」を意味し、チェイ(アチェクと読む人もいる)は波状の模様の名前。最近では、波の模様と花や植物の連続模様が交互に水平に配されたデザインが多い。

織り上げるのに大変な手間のかかるこの織物は大変高価で、かつては宮廷用に作られていたものだった。現在でもこの模様のシルク生地は、結婚式の衣装などに用いられている。

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ロンジーの生地などの端切れで作ったシュシュです。

やや光沢のある微妙な色合いに、織りによる模様のある生地は、こういった小物を作るのにも最適で、ついつい数が増えてしまいます。

スカートなどととお揃いで使って楽しめます。

でもミャンマーでは、シュシュよりもバレッタや花を髪飾りとして使うのが一般的のようです。


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ミャンマー産のロンジーの布でフレアースカートを作りました。

コットン製のロンジーの布は、生地がしっかりしているので裏地がなくても透けず、しかも吸湿性が良くて涼しいので、普段着用のスカートとしてとても着心地がよいのです。

ロンジー用に織り込まれていた模様をフレアー裾に活かしました。シルク織物でよく作られるルンタヤや花の連続模様を、コットン布に表現したものです。

子どもと遊んでも、あぐらをかいても大丈夫な70cm丈。ウエストはゴムと紐で結ぶフリーサイズです。

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ミャンマーのコットンの布を使って、ウェストポーチを作りました。

子連れのおでかけやウォーキング用に、ちょこっとだけ個性のあるウェストポーチをずっと探していたのですが、ぴんと来るデザインのものになかなか出合えずにいたのです。

市販のものは、ほとんどがスポーツ用のデザインばかりで、革などのちょっと洒落たものだと、かなり高価になってしまいます。

このウェストポーチはナチュラルな色合いと模様の布地で作りました。服装を選ばないので、ふだん使いに便利です。

口はマグネットホックで留めて折るだけなので、子共を抱っこしているときの開閉も楽ちんです。


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日本からのお土産としてミャンマー人に人気があるのが、日本のキモノの生地だという。日本に来たミャンマー人は必ずといっていいほどキモノの生地をお土産にするらしい。もちろん、ロンジーに仕立てるためである。

ただし、日本人が考えるキモノの生地=絹の反物ではなくて、普通の幅120cmなどの綿の生地に、キモノっぽい模様がプリントされたものを欲しがるのだ。金色が入った、帯のような華やかな模様は特に人気だという。日本人にはあまり縁がないが、外国人には有名らしい。

日暮里の繊維街の店などが彼らの間で有名で、短期滞在のミャンマー人にまで口コミでひろがり、わざわざ買いに行くほど。そして、現地では正装用のロンジーとして仕立てられ、結婚式や晴れの機会に着用するという。

しかし、それでいいのか・・・?伝統文化を愛する者でなくても、一日本人として、そのようなニセモノっぽいものがキモノとして海外に出て、正装用になっているというのは、ちょっと複雑である。

「キモノ?、ああ、模様は素敵だけど、あれは綿でしょ?私は正装用には絹を着る主義だから」と真面目に思われるのはかなり不本意である。

自分がお土産にキモノの布を選ぶ場合には、やはり絹の反物を選ぶのだが、それなりのお値段なので、やはり大切な人にしか渡せない。しかも、一生懸命説明しても、なかなか反応は芳しくない。

悲しいのは、短期の旅行に来た人ではなく、日本に何年も留学し、日本文化を学んだ人でも、なかなか理解してくれないときだ。

ある国固有の文化が、安易な流行となって輸出されることは多い。仏壇がヨーロッパのアンティーク愛好家によって靴箱にされていたり、仏頭がバスルームのインテリアになっていたり・・・。知らないことは斬新なアイディアの源ともなり得るが、宗教の違いの問題のように、感情の摩擦を産むこともあり得る。日本のコマーシャルに登場するコメディ調の仏像に反感を抱くミャンマー人が多いように。

文化が違うのだから仕方がない、といつまでも言っていていいのだろうか。国際化が進んできたからこそ、そろそろお互いの文化を正しく伝える努力や、正しく理解した上で楽しませてもらうという姿勢が必要なのではないだろうか。

たかがお土産の布から、いろいろ考えさせられる。

布・テキスタイル

--Textiles from Burma. Featuring the James Henry Green Collection., Edited by E.Dell and S. Dudley, Puppha Press, 2003

--Mantles of Merit: Chin Textiles from Myanmar, India and Bangladesh., David W. and Barbara G. Fraser, River Books, 2005

--'Court dress, politics and ethnicity in exile: 'traditional' Karenni clothing', Sandra Dudley, in Burma Art and Archaeology, The British Museum Press, 2002, pp. 133-142

--'Textiles and Costumes' by Virginia McKeen Di Crocco, in Burmese Design & Architecture, Periplus, 2000, pp.183-195

ミャンマー(ビルマ)の布にはいろいろな種類がある。

なかでも最も生活に欠かせないのは、毎日身につける服、とくに巻きスカートタイプの布、ロンジーである。

男性のものはパソー、女性用はタメインというその布の着方は、筒状に縫っただけの布を、お腹あたりできゅっと結ぶだけ。これが熟練していないとなかなか難しく、慣れたビルマ人でさえもよく結びなおしている。

最近では、女性用のロンジーはあらかじめダーツが入って立体的に縫いあげられ、3段階くらいにきつさを調節できるホックで簡単に留められるようにすることが多い。

女性の伝統的な服装は、上下共布でつくられたツーピース。お土産用などの例外を除いて、通常オーダーメイドで作られ、さまざまな色や模様を楽しむ。布は、スカート部分専用のもののほかに、上下のセットを作るための模様をあらかじめ考慮した配置で織られているものとがある。

普段着のロンジーの布はしっかりとした綿やウール製だが、晴れの機会には、シルクもまとう。

知人同士の気軽な手土産としても、このロンジーの布は重宝する。

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