忘れられないパスタがあります。

ローマのL'Archettoというパスタ屋さんのトマトソース味。

ときどき、ふとあのよく焦げたガーリックとオリーブの風味が蘇るのです。ちょっと太めのパスタにいいお味が染み込んで、もう、一度食べたらやめらません。

突然脳裏によぎるあの香ばしい匂い…やはり嗅覚は脳に記憶として残るものなのだということを再認識。

とくにあの店のペスカトーレときたら!!

様々な種類の貝が載って、ボリュームも本当にすごかった。

私がイタリアに居たのはもう16、7年前になります。その後も何度か、ローマに行けるときは必ずあの店に行きました。

私にとってあの忘れられない香りは、おいしい記憶とともに夢いっぱいの若かりし頃を思い起こす匂いでもあるのです。

つまり、青春の香りがオリーブ油とガーリック…⁉︎

イタリアから帰ってから5年くらいは、パスタもコーヒーもイタリア式にこだわりました。やっぱり日本の店ではあの味は食べられないので、必ず自分で作って。

それが今や。子供とスパゲッティを食べるときは、もちろん時短最優先。買ってきたソースを平気で使える日々です。

でも今日は突然、仕事中にあのパスタの香りが蘇り、久々にこだわりのパスタを作ることにしました。

残念ながら、仕事帰りに立ち寄ったスーパーでは、たくさんの種類の貝はありませんでしたが、ラッキーなことにアサリが旬の季節です。有頭のエビもいい味を出してくれて 納得の一皿ができました。

8歳の娘にこの超こだわりパスタを食べさせたのは初めて。いつもは食が細くて遅い娘が、生まれてきて一番のパスタだとグーサインを出して、あっという間に食べてしまったのです。

やはり、娘にも確実にママの好みが遺伝しているようです。

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