つくば市の小さなインターナショナルスクールに通う5歳の娘は、先週キンダーを修了し、来週からは1st graderに上がります。年齢的には日本でいうところの年長さんです。昨年のPreKから通った2年間の感想について書きたいと思います。

まずこのインターを選んだ理由ですが、我が家の場合、将来ミャンマーか他の国に転勤の可能性が高いので、英語に慣れることが一番の目的でした。つくば市内にはいくつかの私立のキンダーがありますが、他校では日本人の先生もいるので、子供はどうしても日本語をたよって生活してしまいます。自分の経験からしても、語学はその言語を使わなければならない環境に放り投げられることが大切ですし、小さいうちほどその効果は大きいです。校内は英語のみという方針を徹底していることと、そのために外国人生徒の割合が高いことが娘の学校の特徴でした。校長先生の自宅を増改築したとてもプライベートで手作り感いっぱいな学校ですので、運営や事務の面は目をつぶることも多々あることは否めませんし、担任の先生次第な面も大きいですが、私は本当に良かったと思えることばかり印象に残ります。

なんと言っても、娘にとって英語が自然な選択肢となったこと。相手が英語で話せば、英語で返すことが自然になりました。この1年の担任の先生は明るく楽しいアメリカ人の女性の方でしたが、子供の心をつかむのが上手で、アイディアいっぱい、子供達の成長は目を見張るものでした。16人のクラスメートのうち、ほとんどが外国人なので、娘が好きな子とは英語じゃないと遊べないという状況です。もちろん、英語が苦手な子もいて、そういう子達で固まっていたりもしますし、外国人でも日本語が堪能な子も多いので、選択肢はあります(校内では日本語を使わないように言われますが)。

そして毎月クラスメートそれぞれの国にターゲットを置いた学習があり、子供達が世界の様々な人や価値観に触れることができました。親も参加して国の文化を紹介したり、食べ物をみんなで作ったりする機会もあるので、親同士の交流にもなります。各家庭さまざまな国や文化的背景、考え方があり、子供の教育には皆さん力が入るので、学校でのイベントは、身近に、そして現実的に多様性を学ぶ良い経験にもなるのです。

実は、自分から積極的に関われば、何より親自身の日常英会話力の向上も図れます。私自身、仕事で少しは使えるようになった英語でしたが、毎日の担任の先生との会話のおかげで、英語が自然に出てくるようになりました。しかしこれも子供と同様に、自分次第です。様々な国の人が集まれば、考え方も様々です。良くも悪くも裏表なく意見をいう人が多いので、そこに関わり、理解しあうためには積極性が欠かせません。そしてこのことは、国際的な仕事をする際のコミュニケーション力の根幹にほかなりません(自分の反省をこめて・・・)。それを小さいうちから身をもって学ぶことが、英語を学ぶ事以上に大切なことであり、このような学校に通う一番のメリットではないかと思うのです。

娘はもともと人とコミュニケーションを図ることが大好きな性格なので、英語に拘わらず何でも楽しんで吸収しているようです。そして、親同士もオープンでざっくばらんな人が多いので、毎週誰かの家に親子で集まります。我が家としては、子供の環境としては考えていた以上に充実した2年間だったといえます。来週からまた新しい1年。しばらくはこのまま娘の成長を見守りたいと思います。
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