だいぶ間があいてしまいましたが、以前書いたエーヤワディー川をわたる!の続きです。

船に乗るのは30分くらいと言われていたのに、やっと目的地となる岸が見えてきたのは、1時間もたったころでした。
船を岸に寄せていくのでそうだと解るものの、見えるのはただの砂浜。いや、多少、砂浜が階段状に整備されているか。

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船が着くと、また幅15センチの板を渡して皆で降り立ったのでした。
ここからかなり急な斜面を登り、ところどころ階段が作られた細い参道を登っていきます。

途中、物置のような建物の裏手にトイレがあるというので、女性陣は順番に小休止となりました。
このトイレが・・・。斜面に長い角材の杭を立てた上に築かれた、半畳ほどのスペースに和式トイレが設置されています。扉はありました。やはり15センチほどの板を小走りにわたって、そこまで渡り、用を足すのですが、穴の先には中空がぽっかり空いているのです。幸い、本人からは何も見えないので気になりませんが・・・。

さて、なかなか急な階段を上り下りしながら進んでいくと、途中から階段にトタン屋根が掛けられた参道になります。

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このころ、もう学生達はさっさと行ってしまいましたが、私は疲れ切ったイタリア人の教授の話し相手になりながら、ゆっくりと登って行きました。この方は、私もかつてお世話になったことがあるミラノ工科大学の先生で、もう10年も近隣の遺跡の保存のために活動されているそうです。思いがけず、建築保存学の先生と、イタリア語でお話する時間がもてて、私としてはこの長い階段が楽しいものになりました。先生は聞いていたより遠いじゃないか!としきりに来たことを後悔されていましたが・・・。私達は、考古学者のウィン・チャイさんの強い勧めでこの古くからの縁のあるパゴダに来ることになったのですが、私達の関心はともに、「古くからの縁のある新しいパゴダ」ではなく、「古い遺跡」そのものだったのです。

さて、途中でサルと出会ったりしながら、私達も目的のパゴダに到着しました。
そこからの眺めどうでしょう。

遥かに広がるエーヤワディー川!

なかなかの高さまで登ったことがわかります。

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このエーヤワディー川の眺めは疲れを吹き飛ばし、忘れられない思い出となるものでした。

帰りの船旅は下りだったためか、当初聞いていた30分ほどでピューの街に無事戻ったのでした。
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