以前お世話になった方から、リタイヤ後、イタリアはミラノ住まいになった由、絵葉書をいただきました。

ミラノには私が留学した頃の思い出がたくさんあり、忘れかけていたシーンがぐるぐると蘇ります。

その後、仕事でいろんな国のいろんな方や考え方と出会い、ミャンマー人の今の夫とも出会い、当時進むつもりでいた道は諦め、専業主婦を経て家庭優先にしながらの仕事を模索したり、ミャンマー暮らしの現実を経験したり。

いろいろありすぎて今ではずいぶんと遠くなってしまいましたが、やっぱりイタリアはどうしても特別で、まるで古き良き子供時代のようなノスタルジーの世界なのです。

なぜこんなに違う方向に来てしまったんだっけ?都合の悪いことは忘れる主義ではありますが、当然ながら、消化しきれずにフタをして背負っていることは多々あります。

成り行きまかせに近い自分史に困惑していた時、ある雑誌の表紙に書かれていた言葉が目に止まりました。

『人生って、旅のようなもの』

まさに。確かに。
初めて聞いた言葉ではないけれど、今初めて自分に響きました。

道は一本だけなわけではなく、あちこちに通じていて、どこを通っても、進んでも立ち止まっても、時には引き返したって無駄ではないと思ったら、少し肩の荷がおりた気がしました。

今日、納得できないことがあったとしても、通過地点と思えれば、明日からの道を練り直す元気につながりそうです。




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